2.DSDとは

DSD(Direct Stream Digital、1bit)方式とは、CDに用いられているPCM方式とは全く別の記録方式で、日本の早稲田大学安田靖彦教授により生み出され、同じく早稲田大学山楓F男教授によって育てられたと言われています。PCM方式よりもより生の音に近いと言われ、主にクラシックやJAZZなど、録音後に編集を伴わない一発録り志向の音楽の録音に用いられています。しかし、DSDはミキシングやエフェクトなどの編集ができないというデメリットがあり、高音質ではありますが、現在の録音がDSDに置き換わってはいません。現在、e-onkyoやmoraなどの音楽配信サイトで購入できるDSD音源は増えてきましたが、そのほとんどは過去の録音のリマスタリングであり、純粋なDSDの音質ではありません。純粋なDSD方式とは、本当の一発録りのみの録音、もしくは、PCM方式のデジタル加工が途中で一切伴わないもので、例えばDSDの8ch等で録音され、SSL4000Eのようなアナログコンソールでミックスされた音源がそうであると言えます。DSDは、SSLの他に、Neve、APIといった1970〜80年代頃のアナログコンソールでミックスされます。 現在、KORG MR-2000SやTASCAM DA-3000などの2チャンネルDSDレコーダーを数台同期させ、DSDでマルチトラック録音をし、アナログコンソールでミックスし、再びDSDレコーダーで2チャンネルにおとすということが行われています。そのような音源も音楽配信サイトで配信されています。

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